オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは特殊な酸素を透過する治療用コンタクトレンズを就寝中に
装用することで角膜を矯正して、昼間は裸眼で見えるようにする治療方法です。
オルソケラトロジーはアメリカで1960年頃から研究されてきた視力を矯正する
方法で90年代に入りレンズの改良が急速に進み、2002年からは本格的な
世界的レベルの学会も開催されるようになり、日本でもオルソケラトロジーが
普及してきました。
オルソケラトロジーは角膜の柔軟性があり、簡単に形状を変化させる特性を
生かして角膜にコルセットをはめて形状を変え、屈折異常を正常化させることで
視力を矯正させるというメカニズムを実現させたものです。
オルソケラトロジーのレンズは角膜の表面の形状を変えるだけなので角膜細胞
を傷つけることなく裸眼視力を得ることができます。
新陳代謝が盛んでやわらかい角膜を持つ子供をはじめ年齢が若いほどオルソ
ケラトロジーの効果が出やすく、逆に高齢者は適さないといわれます。
オルソケラトロジーで使用するコンタクトレンズは超高酸素透過性レンズである
ため、眼の酸素不足については日中に酸素透過性のないコンタクトレンズを
10〜16時間装用するより安全です。
(オルソケラトロジーは就寝時間6〜8時間の装用であると計算)
「就眠時に装着して寝るだけで昼間は裸眼で過ごせる」という画期的な視力の
矯正法がオルソケラトロジーですが、手術と違い、しばらく装用をやめると元の
視力に戻ります。
また、オルソケラトロジーは保険適用外なので治療費が両眼で20万〜30万は
かかることや強度近視や乱視の人には適さないこと、ドライアイなどでコンタクト
レンズができない人にもオルソケラトロジーは向きません。
レーシックができない子供の頃はオルソケラトロジーを行い、大人になってから
レーシックなどの視力矯正手術をおこなうという手段を考える人もいるようです。
最近はオルソケラトロジーを応用したオサートいう技術により重度の近視、乱視、
遠視、円錐角膜に対してもその適応範囲を広げつつあるといいます。